風がふいても負けずにクルトン!!!!!

元役者の会社員クルトンが、いろいろ書くブログ。

30歳という年齢と、過去にした選択について今思うこと

こんにちはクルトンです。

 

「選択」と「年齢」というお題があったので、

お題に沿って、ブログを書いてみようと思います。

 

 

まず初めに、

つい最近、わたしは30歳になりました。

 

ネットニュースやTwitterを閲覧したり、

段々低年齢化していくアイドルたちを眺めていると、

「30代はもう世間一般では年増だと扱われるんだな」

と思う反面、

周りの方から声をかけていただける言葉は

「30代が女性で一番面白い時代だよ!」

「華の30代楽しんでね!」

という、エネルギーに満ち溢れた前向きなものばかり。

 

私個人で感じている30代へのネガティブなイメージは、

実際に30代を過ごした先輩女性からのエールによって、

穏やかに消失したのでした。

どんよりした雲間から、わずかに差し込む日の光のような、

わずかだけれど、信じるに値する熱量がありました。

 

 

さて、わたしが今東京の地で

30歳の社会人として働くに至るにあたって、一番大きな決断は、

役者をやめる

というものでした。

 

 

高校時代から、自分が何がしたいのか全くわかっておらず

周りの人の「こういう良いところがあるよ」という進めに従い、

大学、劇団養成所と、とんとん拍子で歩んで来た結果、

所属した劇団でした。

 

もちろん、

役者はそんな考え無しの人間が勤まる世界ではありませんでした。

 

周りの役者たちは演じることが好きで、

愚直に、芸の道に邁進している方がほとんどでした。

 

また、

今はお金にはならないけれど、

いつかこの活動がこれまで以上に社会で役立ち、

自分たちにも利益として還元されるよう、

劇団を一個の「会社」として機能させようと努力していた集団でした。

(このことは、今会社員になってようやくわかるようになった事柄です。社会経験は、かくも重要なものですね)

 

わたしが劇団を飛び出した理由は、

周りと同じだけの熱量をもって、芝居と向き合うことが出来なかった。

そして、「○○しなければならない」、という動機で活動し続けるのがつらくなったというものです。

 

1点目の理由の背景はもうお分かりでしょう。

親や知り合いの言葉を鵜呑みにし、

自ら考えることを放棄して人生の選択を続けていたわたしが、

「わたしはとにかく大好きなお芝居がしたいんだ!!!!」という

世間体に負けず自我を貫き通せる程の人たちに囲まれて、

居心地の良いはずがありません。

やっかいなことに、

その当時は「居心地が悪い」と感じていたのではなく、

「その人たちと同じ熱量にならなきゃ」

と考え、その通りに真面目に振舞っていたのです。

 

 

2点目の理由。

わたしは昔から、「○○しなければならない」言葉をよく使っていたように思います。何故かはわかりませんが、幼少期からの癖でしょう。

義務感を強く意識し、行動していれば周りは喜ぶ。

自分自身の考えが、真っ当であると信じて疑わなかったのですが、

言葉の呪詛は時を経るごとに重くのしかかってきます。

 

「しなければならぬ」と思ってしまうのは、

「本心はやりたくない」のです。

しかし脳内では、「やりたくない」と思う自身を否定し続け、

「この劇団にいる為には、皆と同じだけの努力をしなければならない。そうでなければ、自分の価値がない」

と考え、日々生活していました。

 

もちろん、嬉しいこともたくさんありました。

お客様から「よかったよ」「感動しました」と感想をいただいたり。

舞台の本番で、「あと10分で客前に出てライトを浴びるんだから、思いっきりやっちゃおう!」とひらきなおって芝居が出来た時、いつもの自分ではない自分の存在に気づくことが出来ました。

何より、同じ時を過ごした仲間たちの存在。

舞台の袖や稽古場でお互いを励ましあい、

作品を作り上げていく過程は、

お互いが信頼で結ばれていると感じられる程、

充実したものでした。

 

それでも「○○しなければならない」という思考法を辞めることが出来ず、自分自身を追い詰めていった結果、ある日わたしは

目が覚めても体がだるくて動けない、という状態になりました。

そして、「もう人前に出たくない」「表現したくない」と強く感じるようになりました。

 

自暴自棄に陥る程の緊急事態に、

恐る恐る、今まで支援してくれていた両親に相談。

怒られるのかな、と思いきや、意外とあっさり役者を辞めることを受け入れてくれ、大いに体の心配をされました。

 

精神状態がやや落ち着いてきた頃にご縁があり、

次の就職先もほぼ確約した為、

劇団と話し合いを行い、役者を辞めることになりました。

 

あの時の閉塞感を脱する為に、

劇団を辞めることは必要なことだったと思います。

「○○しなければならない」の思考法を克服する為、

それから3年程時間は要するのですが、それはまた別のお話。

 

 

お恥ずかしい話、20代前半は全く何も考えず、

流れに身をまかせ、勢いで生活していたと感じます。

わたしが役者として過ごせたのは

周囲の方々ー劇団員、スタッフ、お客様ーが支えてくれていたからに他ありませんが、

その方々に何よりご迷惑をおかけしただろうなと思います。

申し訳ございませんでした。

皆さんがいてくれたおかげで、

人生のかけがえのない経験が出来ました。

ありがとうございます。

 

 

社会人になって3年目。

ようやく30歳になっても、

自分で物を考え、人生の舵取りをすることは苦手です。

 

しかしそれは、義務感に従って過ごした人生の長さが長かったからだと考えるようにしています。

少しずつ慣れていくから大丈夫だよと

自分に優しく声がけしながら、

自分は「本当はどうしたいのか」という心の声に耳をすませて、

舵取りに慣れていく30代にしたいと思います。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

クルトン